2013年9月5日木曜日

変わらないのはカネボウだけじゃないけど

カネボウはかつて「鐘紡」という会社だった。

この会社は、粉飾を繰り返し、2006年に上場廃止。
粉飾金額は5年間で2000億。
ライブドアが粉飾金額が50億程度だったことを考えると、その規模の大きさには驚く。

結果「カネボウ」というブランドと化粧品部門は花王に買われ、企業自体は投資ファンドに買われ「クラシエ」というブランドが発足した。

今回、カネボウが美白化粧品の問題を起こしたことはとても興味深い。
そもそも、花王が「カネボウ」の持つ化粧品部門とブランドを買った理由は、ブランド好きの日本人には「まだ売れる」と考えたからだろう。

化粧品部門が花王に譲渡されたということは、人材もいっしょのはず。
日本企業において、正社員という既得権は守られるものなのだから。

そんな変化が起こったのが今から5年ほど前だ。
そして、今その「化粧品部門」は、2年前から起こっていた美白剤問題を大騒ぎになった今年になっても回収決断ができず、2013年7月にまで引き伸ばした。

ようやく決断した後も問題の製品を出荷していたのに、いろいろ言い訳をしている。

結局、粉飾の時と同じように、問題の先送りにする。
トップのリーダーシップはなんら変わっていない。

ブランドを花王に買われたとはいえ「他社が欲しがるブランド」の部門で働くというのは「自分達は特別」という認識があったのだろう。

会社が解散するほどの隠蔽的企業文化であった事実は、見ない振りをし、自分の身の振り方だけを心配する。
だから、会社の粉飾実態を省みることも無かったのだろう。

日本企業の問題はここに凝縮される。

「自分達は特別」または「あの企業だけの問題だ」という意識。
この驕った意識もまた、日本人リーダーの特徴とも言えるだろう。

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