茂木 健一郎氏の書く文章が好きで良く読む。
PRESIDENTの「40代から始まる退職後の人生への準備」という記事は、的を得ている。
日本人は会社を退職しても、そこに所属する。
そこから年金を貰い、当時の仲間とゴルフをする。
大企業なら金銭的にも余裕があるけれど、新しいことなんてしない。
そもそも、そんな挑戦的な人生を送ったことがないのだから。
だからタイトルの言葉が出る。
「自分が所属していた組織を誇る」ともとれそうだが、事実は違う。
「長い間、所属した凄い自分」を誇っているのだ。
所属したことが重要なのだ。
何をしたか、何者であることは関係ない。
日本人はブランドを信用するから。
退職しても、しなくても、職務がきちんと評価される世界なら、自分自身が「どこに所属していた」という「だけ」の過去が「自身を語る言葉」にはならない。
彼のエッセイは、そんな退職後を送らないためにも「準備は会社に居るときから始める必要がある」と伝える。
でも、今のサラリーマンにそれが可能なのだろうか。
何も変わらない会社に通い、給与を貰い、時々国外に憂さを晴らしに行く。
金は「自分のため」だけに使うことが当然で、社会に還元する思想すらない。
そもそも「会社」の一員であっても「社会」の一員という意識はないのだから当然だ。
そんな意識の一人ひとりが今の日本の「社会」を作っている。
この事実は変わらない。
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