歯周病悪化で上あごすべての歯を抜くことになった。
その治療の工程で判ったことは、ずいぶん教訓的なことだ。
まず、歯の本数が少なくても、支えあうことでなんかなる。
そして、強い歯は弱い歯を助けるが、そのおかげで弱い歯も強くなれる。
でも、残念ながら、少ない本数ではできることには限界がある。
私達が住む社会も同じだ。
自分の周りに「悪(菌)」が少なくなって、環境が良くなっても、失ったものは元に戻らない。
手元にあるものでやってゆくしかないのだ。
それは、自分が求めていたものではないだろう。
頼りないものかも知れない。
でも、失った事実を受け入れなければ、新しいものの構築は始まらない。
だから、「復興」という言葉は好きではない。
壊れたものは2度と元に戻らない。
社会的な価値観、家族関係、信頼感、友情、建物、街、そして「今まで持っていた」ものすべて。
これが事実だ。
でも、新しいものを作ることはできる。
誰かが「作ってくれる」のを「待つ」のではなく、自分が欲しいものを作る。
自分の力だけではなく、自分の信じるものを信じる仲間といっしょに。
それをしたがる人は少ないだろう。
でも、支えあえれば強くなれる。「公平」を考えた「損得」ではなく、能力の「公平」を考えてそれぞれが責任を果たす。
できるところから。
「悪」が魂を占領する前に。
手遅れになる前に。
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