2013年8月23日金曜日

丸山健二の怒り

東京から、地元に帰るのあたって「田舎暮らしに殺されない法」という本を読んだ。

これを都会人の向けた「田舎暮らし」へのアドバイスと思って読むとしっかり裏切られる。

これはそんなナイーブな本じゃない。
都会に住む田舎者日本人への痛烈なメッセージだった。

孤高の小説家、丸山健二さんの著書だ。
その本を読むまで、彼のことは全く知らなかった。
単純に「こんなタイトルのような考えって、どんなものなんだろう」という好奇心だけで購入した本だった。

あまりに直球的な表現に、笑い転げた。

平和ボケして退職した日本人サラリーマンの未来を絶望的に表現している。
そうやって、彼らの目を覚まさせようとしている。

覚めるかどうかは疑問だけれど。

かつて、ベトナム戦争終結時のサイゴンに近藤紘一さんという産経新聞記者がいた。
彼もまた、当時日本に戻ってきて漠然とした生き難さを感じていたことがあったらしい。

それは多分「他人に任せて生きる」ぬるさだったかも知れない。

この本には、現代日本人が戦後作り上げてきたナイーブでぬるい性格をみごとに表現している。

企業にすべてをやってもらい、何一つ自分で切り開かずに、何かができる気分にだけなって退職して、いったい毎日をどう過ごすのか。

それは、どこに住んでも変わりないだろう。

彼はこの作品を通して、結局自分自身が鍛えられた田舎生活に感謝している。

最近、彼は「伝えるべき重要性」と「義務」を認識したのか、WEBで活躍し始めている。

今後の活躍を期待したい。

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